大西洋連邦(たいせいようれんぽう)は、日本のテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する、架空の国家。
概要[]
作品世界上では、アメリカ・イギリス・アイルランド・アイスランド・カナダ・グリーンランド・メキシコなどによる連邦国家という設定。首都はワシントンD.C.であり、選挙により選ばれた大統領を元首とする共和制。大統領の官邸及び執務オフィスはホワイトハウスである。
ユーラシア連邦と共に地球連合の中心的国家である大国。軍事面以外にも強い発言権を有する。反コーディネイターの多い国でもあり、戦争中はオーブにGATシリーズの5機とアークエンジェルを作らせている。
来歴[]
機動戦士ガンダムSEED[]
劇中では『機動戦士ガンダムSEED』の物語前半でマリュー・ラミアスらアークエンジェルのクルーが所属する国家として登場し、物語後半では一転して主人公達に敵対する地球連合軍の中心勢力として描かれていた。
アラスカ基地防衛戦では、ブルーコスモスシンパの将校がサイクロプスを暴走させ、同地にその大半が投入されていたザフト地上軍を壊滅させた。この際、基地防衛にあたっていたユーラシア連邦将兵の多くが巻き添えにされたが、大西洋連邦側はこの犠牲をザフトの大量破壊兵器によるものと発表した。
旧アメリカ合衆国時代から、軍事技術の高さは世界一であり、デトロイトに本社をおく国防産業連合傘下の某メーカーによって、G兵器を基に、フォビドゥンガンダム、カラミティガンダム、レイダーガンダムの3機のガンダムと、地球軍初の量産型モビルスーツストライクダガーの開発に成功、実戦配備している。
ヤキン・ドゥーエ攻防戦後から間もないCE71年11月、併合されていた南アメリカ合衆国独立阻止のため、南アメリカでの戦闘状態がユニウス条約締結まで続いていた。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY[]
南米独立戦争後、穏健派であるジョゼフ・コープランド大統領が当選し、ブルーコスモスの弱体化により反プラント世論は沈静化していたが、ブレイク・ザ・ワールド事件とそれに呼応した反ナチュラル主義者によるテロが頻発したことで一転反プラントの急先鋒となる。またこの一件により旧イギリスの首都ロンドンに破片が落下、さらにポーツマスが水没した。
ロード・ジブリールを始め、ロゴスの幹部が深くかかわっており、ブレイク・ザ・ワールドを経ての開戦後はその強大な軍事力を背景に戦争を推し進めた。しかし、この時はそれほど望んでいない戦争をジブリールから「強引に開戦」させられたうえ、第一撃であるプラントへの核攻撃もカーペンタリア攻撃も成功せずコープランド大統領とジブリールとの関係は良好とは言えないものとなる。次にジブリールはスエズへの増援を要求したが大統領はその場で明確に拒否はしなかったものの派遣そのものは見送られ、かわりにオーブ海軍が派遣されるなど、蜜月と思われたロゴス、及びブルーコスモスとの関係が悪化していく描写があった。その後ギルバート・デュランダルによりロゴスの存在は暴露され、デストロイによるベルリンを始めユーラシア西側での暴虐が明らかにされると事態が一変。東アジア共和国を初めとした連合内部の反ロゴス、反ブルーコスモス派が反ロゴス同盟軍を結成、各地で反ロゴスの暴動も発生した。ジブリールらはヘブンズベースに逃れ、穏健派とはいえロゴスの関係者であり宣戦布告を行った大統領も大西洋連邦本国にいられなくなった(アルザッヘルに残存すると思われる強硬派の押さえ込みとプラントとの停戦条約締結の為に滞在していた可能性も指摘される)。
その後、月面ダイダロス基地に逃れたジブリールはレクイエムを独断でプラントへ向け照射するが、首都アプリリウスを撃ち損ねたために手痛い反撃を受けることになる。ジブリールは死亡し、レクイエムは最小限の損傷のみで陥落、接収ののち修理されザフトの戦力となった。「不穏な動き」の見られるアルザッヘルはこのレクイエムによって破壊され、同基地に滞在していたコープランド大統領は死亡する。
関連項目[]
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