リニアガン・タンク(Lineargun Tank)は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場する、架空の戦車。「リニアガン・タンク」という名は設定書に付けられた呼び名であり、劇中での正式な車名ではないと思われる。
車体解説[]
大西洋連邦やユーラシア連邦を始めとする地球連合に参加する各国陸軍、オーブ連合首長国国防陸軍が制式採用している主力戦車(MBT)で、搭乗員は通常3名だが2名でも運用は可能。
砲弾の高初速と投弾重量を追求する余りその口径肥大に歯止めのかからなかった戦車砲の打開策として、21世紀に実用化された電磁リニアガンを主武装とする。
足回りは無限軌道(履帯)をボギー方式で2×2本持つ複雑な構造だが、凹凸の大きな地表への追従性が高い。また砲塔は、傾斜平面で構成された非常に大きなもので、遠目には大口径の自走砲に見える(砲塔の幅がシャーシの幅を超えている)。
備砲の持つ装甲貫通力、命中精度では、ザフトのMSジンを上回り、また機動性ではザウートを凌いでいる。加えて、21世紀半ば以降、戦車の動力は電気駆動方式が主流となっており、本車もニュートロンジャマーの影響とは当初より無縁であったと思われる。
配備先ごとにカラーリングが異なる。地球連合ではデザートカラーのものとブラウンのものがある。オーブでは濃緑色(陸上自衛隊OD色)となっている。
性能諸元[]
- スペック:不明
- 乗員:3名(車長、砲手、操縦手)
- 動力:超伝導バッテリー電気駆動方式
- 最大出力:不明
- 最大速度:80km/h以上
- 陸上航続距離:不明
- 兵装
- 電磁砲-1門(最大発射速度5発/秒)
- APFSDS
- HEAT
- フジヤマ社製熱紋追尾対戦車ミサイル
- 4連装マルチロケットディスペンサー-2基
- 撹乱チャフ
- フレアデコイ
- 電磁砲-1門(最大発射速度5発/秒)
- 他、各種ミサイル欺瞞兵器を発射可能
- 装甲:複合装甲
活躍[]
活躍が特に有名なのはエル・アラメイン戦で当時ユーラシア連邦所属だった「月下の狂犬」モーガン・シュバリエ大尉率いる大戦車部隊である。彼の大胆な作戦行動と共にザフトのザウート部隊とも互角以上に渡り合った。しかしバクゥの登場を皮切りに苦戦を強いられるようになり、世代遅れの兵器となっていった。
しかし、火力においては相手の装甲がフェイズシフト装甲でない限り、MSを十分に撃破する事が可能であり、後に配備されたストライクダガー等連合製モビルスーツとの連携行動において、火力を活かした後方支援で威力を発揮し再びその有効性が見直される様になる。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』においても、物量に任せた固定砲台として、ミサイルや侵攻してくるモビルスーツへの弾幕を張るなどしてある程度の活躍を見せている。
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』では水没した南米合衆国旧ブラジル地区フォルタレザ市街に突如現れたジン タイプ インサージェントと交戦、相打ちになりながらもこれを撃破するという華々しい活躍を見せた。
関連項目[]
- ガンダムシリーズの登場艦船及びその他の兵器一覧
- 61式戦車 (機動戦士ガンダム)-同様のコンセプトを持つ宇宙世紀シリーズの戦車
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