アークエンジェル級 (Archangel Class) は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の艦船のクラス。
注意:以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。
艦体解説[]
地球連合軍の大西洋連邦がMSの運用を前提として開発した強襲機動特装艦であり、1番艦アークエンジェル、2番艦ドミニオンが建造された。
特殊装甲としてラミネート装甲を有している。また、艦底部を気化性のジェルで覆い、その気化熱で艦体を冷却させる事により、大気圏突入能力が備わっている。大気圏内では低空での飛行が可能である。
艦名は天使の階級から取られており、アークエンジェルは「大天使」、ドミニオンは「主天使」を指している。
アークエンジェル[]
アークエンジェル | |
艦籍番号 | LCAM-01XA |
所属 | 地球連合軍第8艦隊→三隻同盟(SEED時) DESTINY時:独立行動→オーブ軍第2宇宙艦隊(機動戦士ガンダムSEED DESTINY|DESTINY時) |
種別 | 強襲機動特装艦 |
等級 | アークエンジェル級 |
全長 | 420m |
武装 |
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艦長 | マリュー・ラミアス |
アークエンジェル(Archangel)は、『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の艦船。艦長はマリュー・ラミアスが務めている。
艦艇概要[]
ザフト軍が保有するMSの有効性を認めた大西洋連邦は独自のMSとその運用母艦の開発する。アークエンジェルはオーブの軍事企業モルゲンレーテ社の協力を受けてヘリオポリスでG兵器と共に極秘裏に建造された。所属は地球連合軍第8艦隊。
外観の塗装は白と赤が基調となっており、高い機動力・攻撃力・防御力を持つ非常に戦闘能力の高い艦となっている。
艦内の壁にはベルトコンベアーに似た移動設備があり、宇宙空間を航行中はそこへ手を乗せて艦内を移動することが出来る。搭乗員室用に、2段式ベッドが2つある小さめの部屋や普通のベッドが2つある部屋が存在する。
武装[]
- 陽電子破城砲:ローエングリン
- 両艦首に1門ずつ装備されている陽電子砲。アークエンジェルに搭載されている武装の中で最も強力であり、右舷が1番、左舷が2番である。その設置場所から、前方の敵対しての使用が前提となっている。
- 『DESTINY』では、環境への影響が少ない新型に交換された。
- 225cm連装高エネルギー収束火線砲:ゴットフリートMk.71
- アークエンジェル主砲。艦首両舷に1基ずつ装備されている連装のビーム砲。通常は格納されており使用時にせり上がる沈胴式となっている。
- 右舷が1番砲塔、左舷が2番砲塔。
- 110cm単装リニアカノン:バリアントMk.8
- アークエンジェル副砲。艦尾両舷に1基ずつ装備されているリニアガン。連射能力も高く精密射撃が可能。右舷が1番、左舷が2番である。側面に配置され上下方向の旋回が可能であり、地表や海面を空中から直接狙撃する事が出来る。
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム:イーゲルシュテルン
- 対空機関砲。自動追尾により、ミサイルやMSを迎撃する近接防御システム(CIWS)。艦上部に6門、艦底部尾に2門搭載されている。
- 艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル:ヘルダート
- 艦橋の後方に設置されている全16セルの艦対空ミサイル発射管。短SAM、近接SAMの一種。
- 艦尾大型ミサイル発射管
- 艦尾に多数設置されている全24門の大型ミサイル発射管。外側に左右6門ずつ配置された12門が前方、内側の12門が後方に向けて発射される誘導兵器。用途別に数種類のミサイルが発射可能となっておる。
- 艦対艦ミサイル:スレッジハマー
- 対空防御ミサイル:コリントスM114
- 大気圏内用ミサイル:ウォンバット
- 対空榴散弾頭ミサイル
- 多目的射出機:アンチビーム爆雷、フレア弾など
- 両舷に4門ずつ設置されている射出機。アンチビーム爆雷やフレア弾、信号弾などの発射が可能。
搭載機[]
- SEED時の搭載機
- DESTINY時の搭載機
- ZGMF-X10A フリーダム
- MBF-02 ストライクルージュ
- MVF-M11C ムラサメ(バルトフェルド専用機)
- MVF-M11C ムラサメ
- FX-550 スカイグラスパー
- ZGMF-X20A ストライクフリーダム
- ZGMF-X19A インフィニットジャスティス
- ZGMF-XX09T ドムトルーパー
劇中での活躍[]
機動戦士ガンダムSEED[]
ヘリオポリスにおいて、完成直後に受けたザフト軍の襲撃によって艦長以下大半の上級士官を失うが、残ったクルーの手により破壊からは免れた。その後、G兵器のうち唯一奪取を逃れたストライクを回収し宙域を脱出し、地球連合軍にMSのデータを渡すため地球へと向かった。
地球へ降下後は地球連合総本部アラスカ基地を目指したが、そこで見せ付けられた地球連合の体質と、サイクロプスを起動させ、攻勢したザフト軍のみならず防衛する友軍をも巻き込んだ壊滅作戦に対し不信を抱き軍籍から離脱、独自行動を取るようになる。しばらくはオーブに寄港していたが地球連合軍の侵攻を受け宇宙へ脱出した。オーブ残存勢力の戦艦クサナギ、クライン派の戦艦エターナルと三隻同盟を結び以後行動を共にした。
第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を戦い抜き無事帰還している。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY[]
戦後、アカツキ島にあるアスハ家所有の秘密ドックに収容されていた。改修を受けており、少人数でも運行可能なオートメーション化、潜航用のバラストタンク、魚雷等が追加される。また、海底からの発進や潜水航行が可能となり、ブースターを使用せずに単体で大気圏突破可能が備わった。リラクゼーションなどを目的に艦内施設として「天使湯」と呼ばれる露天風呂を模した大浴場が新設されている。
キラ・ヤマトらの手によってオーブを離脱後、スカンジナビア王国に匿われていたが、地球連合軍と同盟を結んだオーブ軍の戦闘行為を止めるべく、クレタ・ダータネルスでの戦いに介入し連合・ザフト双方に攻撃を加えた。その後もベルリンでの戦いにも参戦し、オーブへの帰還を決意するが、ザフト軍の攻撃を受けフリーダムを失う等、多大なダメージを受ける。
オーブ帰還後はオーブ攻防戦に参加し、戦闘後にオーブ軍に編入され第2宇宙艦隊の所属艦となる。宇宙に上がった後は中立都市コペルニクスに停泊し、その後、エターナルを中心とするクライン派の艦隊と合流し、レクイエム攻防戦に参加する。ミネルバとの交戦では、エターナルと共にタンホイザーの射線上に捉えられて撃沈の危機に瀕するも、ネオ・ロアノーク搭乗のアカツキの援護により形勢は逆転し、ミネルバのトリスタンとミサイル発射管を破壊して戦闘不能に追い込んだ。クルーに多少の死傷者が出たものの大きな損傷を負う事もなく終戦を迎えている。
ドミニオン[]
ドミニオン | |
所属 | 地球連合軍 |
種別 | 強襲機動特装艦 |
等級 | アークエンジェル級 |
全長 | 420m |
武装 |
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艦長 | ナタル・バジルール |
ドミニオン(Dominion) は、『機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の艦船。艦長はナタル・バジルール。
艦艇概要[]
アークエンジェルのデータを元に地球連合軍が建造したアークエンジェル級の2番艦である。塗装は黒を基調としているため、アークエンジェルとは対照的なイメージを与える外観を持つ艦になっている。ブリッジの両脇にあるアンテナ部分と艦尾両舷の垂直翼などの索敵機構に多少の形状違いが見られる以外はアークエンジェルとほぼ同じ性能を持つ。
地球連合軍の後期GAT-XシリーズMSを搭載しており、パイロットのオルガ・サブナック、クロト・ブエル、シャニ・アンドラスのほかオブザーバーとしてブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルも同乗していた。
搭載機[]
劇中での活躍[]
本艦は月面の地球連合軍基地に配備され、アークエンジェル追討の任務によりL4コロニー群で戦闘を行った。第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、アークエンジェルと激しい戦いを繰り広げる。最終的にはアークエンジェルのローエングリンを艦橋部に受け、ナタル・バジルールとムルタ・アズラエルを乗せたまま爆沈した。
余談[]
- AAという略称がよく使われる。物語冒頭で艦長が戦死したため、副長であったマリュー・ラミアス大尉が代理艦長を務めるが、のち少佐昇進とともに正式に艦長に就任する。
- 幾度となくザフト軍や地球連合軍からの猛攻を受けながらもこれを退け、大西洋連邦軍事産業連合理事ムルタ・アズラエルから「不沈艦」と言わしめた。
- アークエンジェルの特徴である艦首両舷から前方に突き出した脚部状のモビルスーツハッチからザフト軍には「足つき」と呼称された
- ローエングリンは陽電子砲の特性上、大気圏内で使用すると大気との干渉により、ガンマ線による深刻な放射能汚染をもたらすことから、マリューは地上での使用を禁じていた。しかしオーブからの大気圏離脱の際には、ポジトロニック・インターフェアランスを利用して加速を得るために発射している。「DESTINY」においては、環境への影響が少ない新型に交換されたという設定になっているが、劇中では戦闘において一度も使用されることはなかった。
- 機動戦士ガンダムの母艦ホワイトベースをリデザインしたものである。
関連項目[]
- ガンダムシリーズの登場艦船及びその他の兵器一覧
- クサナギ
- エターナル
- 三隻同盟
- ホワイトベース
テンプレート:ガンダムシリーズ
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